悪い癖から改善したのに、しばらくして再発してしまったことがあります。
悪い癖というのはギャンブルです。
自分で何とかやめるところまではいったのですが、再発。
こういった自己改善全般について思うのは、「周りの環境の重要さ」です。
自分一人で改善するのは結構ハードルが高い。
そこをクリアしていくためにもこの「周りの環境」がいかに重要か、なんですよね。
そういうことを踏まえてこの「再発を阻止する方法」を書きたいと思います。
友達の行動を予測する
僕は、音楽、ファッションが好きで、周りの友達グループも同じ考えを持っています。
このグループの共通点は
・音楽好き
・ファッション、オシャレ好き
・実際の恋愛でも歌に出てきそうな展開になる
・たばこは吸わない
・ギャンブルはしない
ざっと書いただけでもこれだけ僕らは同じ部分があるんですよね。
しかし、一人だけ最後の項目二つに当てはまらない友達がいました。
A君です。
A君はたばこを吸ってギャンブルもします。
ただ、A君はどちらかというと、僕たちのグループよりも別のグループといることが多かったですね。
その、別のグループというのはギャンブル好きで集まっているグループです。
当時、僕はギャンブルをやめていたのですが、A君と遊ぶ時はやっていました。
ただ、それは「再発」という認識ではなかったですね。
やめようと思えばいつでもやめれる。そう思っていました。
A君と遊んでいるとよく、A君のグループが合流してきて、いつの間にかギャンブルの話になります。
パチンコでいくら勝った。とか、
次のレースは固いから、全額賭ける。とか。
そういう話をこのグループの中で聞いていると、話にも信憑性があるので、つい、やめてたはずのギャンブル欲が出てきて、
ちょっとだけ勝負してみようかな、と思ってしまいます。
そしてそのまま、パチンコ屋に行くことも多かったです。
この頃の僕は、A君とよく遊んでいたので、必然的に再びギャンブルをやる回数も増えていきました。
いつでもやめれると思っていたのに、これはもう、再発してしまっているな、と気付きはじめました。
しかし、A君とは仲が良いので、誘いを断ることもできません。
なので、行動を読むようにしました。
A君と飲みに行くのなら、他に一緒に来る友達は誰なのか、
どこに飲みに行くのか、などです。
それによって、一緒に来るのがギャンブルグループの友達だったら行かない方がいいし、
場所も、あの地域はパチンコ屋が多いから帰りに寄ることになるだろうな、とかを予測できます。
この、「行動を読むこと」で、ある程度は、再発を避けることができましたね。
友達を選ぶ
A君は僕ら音楽グループにいる時はギャンブルの話はしません。
普段はいい奴なんですが、ギャンブルグループにいる時に豹変します。
僕もギャンブルグループとは、少し交流があったのですが、心許せる友達は、そこにはいなかったですね。
と言うのも、このグループの多くは、一発逆転を狙う根っからのギャンブラーで、短気。
僕らの音楽グループの友達とはタイプが違います。
ギャンブルグループ内では、お金を借りてまで賭けるのも普通のことで、負けた分は取り返せるという、変な常識のようなものがありましたね。
一緒に遊んでいくうちに、僕は本当にギャンブルをやめたいので、このグループからは
距離を置こうと思いました。
親友に依頼する
ギャンブルグループから距離を置いても、A君と一緒にいるとギャンブルをしてしまいます。
もちろん、やってしまう自分に原因があるのですが、このままではダメだと思い、僕は意を決して、音楽グループにいるB君に相談しました。
なぜ、意を決して、かと言うと、実は最近、まともに話してないからです。
B君は、曲がったことが嫌いで、硬派な男です。
音楽グループの中でもとりわけ、僕と仲がいい友達です。
僕が、以前にギャンブルにのめり込んでいたのも、それを自分で改善したのも知っています。
B君とは仲が良かったので何でも話していました。
なのですべてを知っています。
当たった時のことも。
負けて、一瞬で全額、消えたことも。
こういう僕を見て、B君はかなり軽蔑していましたね。
こういうことを繰り返している僕に呆れ果てて、ある時、B君は言いました。
それってさ、もう依存症でしょ
入院した方がいいんじゃね?
実はそこからB君とはまともに話していませんでした。
二人の間に溝ができてしまったというか。
ギャンブルを完全にやめて、二人の関係を修復しようと思ったのですが、完全とまでは至りませんでした。
何度もやめようとしたのですが、当たった時のあの興奮というか、魔力からは、そう簡単には抜け出せませんでした。
このままでは僕らの友情も本当に危ないかも知れない。
入院とかよりも、その危機感の方が動機となりました。
B君を失いたくない。
そう思って、真剣に改善に向けて動きだし
何とかやめることができたんですよね。
しかし、最近またやってしまっている。
僕はB君に、近況を正直に告げ、ギャンブルからの決別を真剣に語りました。
B君は、話を聞いた後、頷いて、
じゃ、Aとの付き合いも考えないとな、と言いました。
実はB君は、僕が最近A君とよく遊びに行っていることについて、嫌な予感がしていたそうです。
僕は、今後、ギャンブルに手を出してしまった時、必ずB君に言うようにしました。
報告する
そんなある日、僕はA君と二人で遊びに行きました。
別に、ギャンブルはしていません。
なので、B君には何も言わなかったんですよね。
しかし、別の友達から回り回ってそのことを知ったB君は、少しイラついたようでした。
B君は、僕がA君と会っている時は必ずギャンブルをしていると思っていたようです。
なので、「報告するとか言っておいて、黙ってAとギャンブルをするってどういうつもりだ?」と思ったようです。
僕は、ギャンブルに手を出してしまった時だけB君に言おうと思っていたので、A君と遊んでも別にギャンブルをしていないのなら言う必要はないと思っていたんですよね。
これが間違いでした。
B君は僕以上に真剣に考えていてくれてたんですよね。
だからこれからは誤解がないように、A君と遊んだ時は、ギャンブルをしていなくても
必ず言うようにしました。
何だか、カップルのようなやり取りですが、真剣に考えてくれているB君のためにも、
本気でやめようとしている自分のためにも、これぐらいの厳しさは必要でしたね。
それから、逐一報告することによって再発はしなくなりました。
いつの間にか、A君と遊んだ時でもギャンブルの誘いは断れるようになっていました。
すると、次第にA君も僕をギャンブルには誘わないようになりましたね。
ここまで手助けしてくれたB君には、本当に感謝しています。
社会人になって上司から
「君は報連相(報告・連絡・相談)がきちんとできている!」と褒められたことがあります。
それは、実はこの時の、逐一報告するという経験からきています。
まぁ、とてもじゃないけどこんな話、上司には言えませんけど、、、、。